top of page

Feature

​学長と同窓会長が母校愛を語る
会員相互の親睦を図り 金沢美術工芸大学の発展に寄与する

toku01.jpg

5年後、どのような新キャンパスに?

山崎学長

昨年度、金沢市が移転整備基本計画を策定しました。これから実施計画に移っていきます。
今年度は事業者などが決まり、2023年度中にはキャンパス移転の予定となっています。

西村会長

移転は、その校舎ごとに同窓生の想いが分断されてしまい、つらいところもありますけど...。 学長から同窓会に対して、望むことはありますか?

山崎学長

新しいキャンパスに、気軽に遊びに来て欲しいで す。卒業生が過ごしたそれぞれのキャンパスで思い出が変わってきます。でも、それを一つにまとめたい。美大祭や帰省された時など、どんなタイミングでもい いですから、気楽に来て欲しいですね。

西村会長

同窓会が、強力な接着剤になりますよ。(笑) 

山崎学長

それは、大学にとって嬉しいことです。 

西村会長

私事ですが、31年間勤めていた工業高校が統廃合 で、学校自体がなくなりました。学校は、いつまでもあって当たり前との感覚がありますけど...。
同窓会は母校の応援が主目的なのに、その第一目標がなくなるのは辛いです。教え子たちには、それでも同窓会を続ける道を選ぼう!と励ましています。 

山崎学長

そのような、ご経験を...。確かに、辛いですね。

西村会長

はい。そのような体験をした私が、このタイミングで同窓会長を引き受けました。
だからこそ強く、大学が続いていくよう応援できる同窓会にしたい。もちろん母校愛もありますし、なにより母校への恩返しでしょうか。そのためにも、これからは 大学と一体的に活動していきます。
同窓会室があって、誰かがそこにつめていて、ふらっ と帰省して母校を訪れたとき、誰かがいて言葉を交わせられるような同窓会室がほしい。

山崎学長

その体制をとられるなら、同窓会にも経営感覚が厳しく問われますね。会長がおっしゃることを実現する には、同窓会の自立が必要です。できるだけ前向きな方向にいけるようになれば、いいですね。
在校生は『先輩の七光りで、輝くことできる』 そして、 先輩方は『今の学生の七光りで、輝くことができる』
お互いを誇りに思うことが、母校愛の一つのカタチか もしれません。それには、同窓会の先輩方と大学。そして在校生が、もっと情報交換できるといいですね。

同窓会の先輩方にも、今の学生の頑張りをぜひ知って欲しいです。けやき誌などのメディアを通して、双方向 の母校愛が生まれてくると最高です。

現役の在校生と卒業した同窓生をつなぐ絆は?

西村会長

一昨年の70周年事業の取り組みでは、その3~4年前に大学と同窓会とが連携した実行委員会ができ、美大発展のための役割分担ができれば良かったですね。
今から思えば、もっと一緒に考える場があったらよ かったかもしれない。これからは一緒にやりたいです。

山崎学長

山崎同窓会の方々が集まる機会はありますか? 美大祭に多くの方に来てもらっている印象がありますけど。

西村会長

70周年にOBの模擬店を開いていました。同窓生の来店が多かったです。

 これからも節目の年には「母校を訪れよう!」と、けやき誌や同窓会HPで働きかけてもいいですし。私の時代と今では授業風景も随分と違っていますので、そんなところも同窓生に実感して欲しいです。 

山崎学長

体育祭(美体祭)も昔はありませんでした。今年は同窓生に来てもらって、楽しかったですね。

西村会長

同窓生を学校に呼び寄せるネタをお互いに発掘し、同窓生に発信していく。気軽に行きたくなるようなネタがあるといいなあ。

山崎学長

私の母校(関西学院大学)には、チャペルがあり、 同窓生は結婚式を挙げに帰ってきます。これって、プチ同窓会になっていますよ。(笑) 

西村会長

いいですね。エントランスのニケ像横の階段を ブーケを持った二人が降りてくるとか。そんなムーブメントを美大でも起こしたいですね。(笑)
そういえば、私たちは旧校舎のけやき前で、卒業式に 写真を撮っていました。今は、ニケ像の横でみんな写真 を撮っていると聞いていますが。
新校舎でも、そんなスポットが欲しいですね。気軽に 立ち寄りやすくなるかもしれない。

山崎学長

写真スポット、いいですね。卒業生の方々が気軽に母校に立ち寄られて、そのスポットをきっかけに現役 時代を思い出していただくとか。

西村会長

今の校舎なら、エントランスの石膏像前に、くつろげるベンチがあるだけでもいいかもしれません。 

山崎学長

おもしろいアイデアです。(笑)

西村会長

ゆっくり座れるところとか、少しでもあると。

山崎学長

次のキャンパスでは、体育館と美大ホールを一体 化し、多目的で使用できるような施設を考えています。
同窓会のレセプションを行うこともできますし、いろんな事業をやることもできます。新しいキャンパスを同窓会にも、どんどん活用して欲しいです。 

西村会長

中心部に、サテライトは作りますか?

山崎学長

まだ具体的には決まっていません。ひとつのサテライトというよりも、美大らしく街中で小さくてもよいので、複数の拠点がまわりの環境に溶け込むようにしたいと願っています。 

西村会長

もともと加賀藩時代からの伝統工芸が地盤にありましたので、金沢市の文化施策に関わっていき、金沢の街ブランディングにも寄与してほしいです。
街に惚れ込んで、金沢美大を選んでいる人も多いのだから。

山崎学長

金沢市と連携し、在校生とも連携し、そして、もちろん同窓会とも連携させていただきて。

西村会長

まことに微力ながら、協力いたします。(笑)

山崎学長が感じられる母校愛って?

山崎学長

オープンキャンパスに来られたことはありますか? 卒業生が子どもさんと、ご一緒に参加されて。 改めて母校をみて、とても新鮮だったと聞いています。

西村会長

私も親として、自分が青春を過ごした学校を子どもたちに薦めたいと思います。

先日、けやき賞を取材した本田正子さんも、取材そっちのけになるくらい、学生さんから現在の美大のこと、 いろいろ聞いたようです。(笑) 

山崎学長

私の実感としてですが...。金沢美大は、2世・3 世の学生が多いように思います。これは親御さんご自身、 現役時代の満足度の現れではないでしょうか? これこ そ、まさに母校愛のあかし。(笑) 

西村会長

素晴らしい着眼。そうですよね。(笑) 

山崎学長

自分の子どもに自分の出た母校を勧めるのは、と ても素敵なことです。
同窓生のなかで全国に散らばった後、また母校のある 金沢に戻ってきて、住みたいって人はどれくらい、おられるのでしょうか? 気持ちとしては100人に1人でもいいので、戻ってきてもらいたいです。金沢の街ブランドを高めるためにも。アーティステックな人材は貴重な文化資源ですから、若いときでも、晩年でもよい。ぜひ 母校のある金沢に戻ってきて欲しいです。

西村会長

そうですね。これからも同窓会として、大学といっしょに母校愛って何か?考えていきたいと思います。

bottom of page